2006年3月。お豆腐売り場で面白い商品名のお豆腐を見つけました。
その名は、「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」ですってよ、奥様!
四角いのが主な豆腐が並ぶ中で、目をひく変わった形のお豆腐だなー、と近づいたら名前がソレ。
「なんじゃい、これは?!(笑)」と手にとって製造者を見てみれば、さらに衝撃的、つか笑撃☆
なんだかすごいこだわり豆腐らしき「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」の製造者は「男前豆腐店株式会社」。
男前!! なんて硬派な響きだ(うっとり)! いい!(いいのか?)
そんなこんなで、KOFドラマ風(そば処 八神庵みたいなノリの)な妄想をば考えてしまいましたヨ!
では突発、庵京的妄想劇場いってみよう!
「大蛇薙商店街ものがたり」
大蛇薙商店街の一角に、全国の大豆通にはかなり名の知れた老舗「八神豆腐店」がある。
五年前、先代が病死してからずっと一人息子の庵が跡目を継いで、老舗の味を固く守り
続けていた。
庵が水を張ったケースから、出来上がった豆腐をひとつ手にした時、店のドアが開かれ、
彼が顔を覗かせた。
草薙京。八神豆腐店の向かいの通り沿いに建つ、魚屋のひとり息子だ。
お互いの家同士は過去に仲たがいしており、二人もそのとばっちりを受けてはじめこそ
敬遠しあっていたのだが。
ふとしたきっかけで少しずつ仲を深めているのはナイショの話。
京「よぉ。八神」
庵「なんだ。おまえか」
京「おいおい。店のドアから入ってきた人は誰でもお客さんだろ。少しぐらい愛想良く
したっていいんじゃね?」
庵「草薙家の跡目であるおまえを客扱いしたら、使用人共がなにかとうるさい。それに
先代が化けてでてきかねん」
京「長年のお家事情なんざ知ったことかよ。それより八稚女木綿豆腐、2丁くれ。あと
庵寄せ豆腐。あれ、また食いたい」
庵「今日は作ってない」
京「なんだよー。もっと頻繁に作れよなー。俺が美味いって言ってんだから間違いなく、
あれは人気でるぜ?」
庵「…店を閉めてから作ってやる」
京「お。やった!」
庵「夜、二階の部屋の鍵を開けておく。社達に気づかれんよう、おとなしく待ってろ」
京「おう。じゃーなー。また夜にな」
庵「京」
踵を返しかけた京を庵が呼び止めた。
京「?」
庵「豆腐の試食期間はそろそろ終わりにして、今度はオレがいただくとしよう」
京「??」
「おまえ」、と言えば、京がどんな顔をするのか?
こみ上げる笑い欲望を押し隠して、庵は怪訝な顔をして佇む京に向かって手を伸ばした。
大蛇薙商店街には二人をはじめとして、いろんな人達が住んでいます。
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